「学生団体の人事制度」運用の仕方と事例紹介
医療系学生団体メドキャリでは、学生団体ながら人事制度を敷き、採用から育成、評価にこだわりを持って組織運営しています。モチベーションの維持が難しい学生団体だからこそ、人事制度を導入したことで組織の雰囲気がプラスの方向に変わってきました。
本日は、メドキャリの人事制度事例のご紹介と、その一環で行われたメドキャリアワードの様子をお届けします。
採用基準をつくる
学生団体の入り口である採用はとことんこだわり、組織のビジョン・ミッション・行動指針を軸に採用基準を細かく設定しています。
以前は採用基準があいまいで、面接を担当したメンバーによって評価にばらつきが出ていました。
しかし、ビジョン・ミッション・行動指針を達成できるメンバー像や、採用後に活躍したメンバーの特徴を洗い出し、採用基準を細かく設定、得点化できるように改善。
合格点を決めることで、誰が面接を担当しても、メドキャリにフィットする方を採用できるようになりました。
育成体制を整える
採用後、強みを生かして活躍してもらえるように、局(例えば広報局・人事局・クリエイティブ局のように、団体の運営に必要な組織)、および企画への配属と、自己分析を行っています。
以前は採用後の流れが明確でなく、新しく入ったメンバーの教育や、仕事への適切なアサインがなされないこともありました。
しかし現在は、人事局が主導して採用面接時にヒアリングした項目から局と企画への配属を決定するようにしているため、採用後の定着率が格段に向上しました。
また局に配属後、先輩と2人1組で自己分析を実施し、自分の特性を理解できるようにしています。
評価制度をつくる
半期に一度「メドキャリアワード」と称して、メンバー全員が自身のベストプラクティスな仕事を持ち寄り発表する授賞式を行なっています。
また、SlackでThanksチャンネルも開設。メンバーの日々のモチベーションになっているようです。
メドキャリアワードとThanksチャンネルが始まった経緯は下の記事で詳しく紹介しています。
さて、11月に第1回が行われたメドキャリアワードですが、10種類の賞を用意し、当日は発表と授賞式を行いました。受賞したメンバーにはAmazonギフト券が贈られ、各自メドキャリの活動に役立つグッズの購入費に充てました。
グッズを購入したメンバーから続々と報告の声が・・・
ガジェットや本、リモートワークに役立つインテリアなどを購入したメンバーが多かったようです。
メンバーから見た人事制度
メドキャリメンバーから、人事制度はどう映っているのでしょうか。メドキャリアワードで最優秀賞を受賞した、小崎さんと横田さんから話を伺いました。
学生団体に特有の問題ですが、報酬が体験なのでモチベーションが維持しづらいメンバーも多く出てきます。
評価制度が確立することで、日々の頑張りをメンバー同士で認められ、メンバーのモチベーション維持につながっています。
アワードではメンバーが頑張っていることも知ることができ、そうした面でもモチベーションにつながりました!
何をしたいのかを明確にできて、実際に行動すると評価してもらえて、更によりよい仕事をしようと思えるのがメドキャリの人事制度です。お金がなくても人が動く様は面白いです。アワードでは、全員が発表することで、1人ひとりにスポットライトが当たります。最終的に頂いた最優秀賞はみんなの支えがあるからこそなのだなと実感しました。
学生団体は企業のように決まった労働時間や給与がないため、学生のモチベーションによって活動に波ができてしまいがちです。しかしメドキャリは、マイクロマネジメントをしなくても、メンバー自身が身の回りの生活から課題を見出し、課題解決のためイベント企画を自走して行えるような組織に変化しつつあります。メドキャリで実践している事例が読者の皆様のお役に立てれば幸いです。
小崎さんと横田さんのインタビュー記事は下記からご覧ください。
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