~看護学生のお悩み解決!精神訪問看護師が直接回答~

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看護学生の皆さん、実習や授業、将来のことなど悩みはつきませんよね。

この記事では、看護学生からのお悩みに精神訪問看護師でありダンサーのシーサーさん(@seasar_sa1ada)が回答してくださいました。

シーサーさんからのメッセージをもとに、看護学生が前向きに捉えられるようなメッセージをお届けします。

(学生団体メドキャリの看護学生が運営するイベントサイト「NurseCareerPallets」が看護学生1年生から3年生を対象に行ったイベント内容を抜粋しています。)

文章:宝積 渚

実習を乗り越える方法

Q. 夏から初めての実習が始まるので不安です。意識しておいた方がいいことや楽しむコツを教えてください。

A.  まずは患者さんとの関わりを楽しんでほしいなと思います。そうもいかない時もあるとかと思いますが、楽しんで学べたらいいかと。そのためにも事前学習(きわめて面倒ですが)をし、実際の患者さんを通して学べるといいと思います。あとは、余力を残すこと!全力を出しすぎないで、適度に息抜きをすることが大切です。

Q. おすすめの勉強方法があれば教えてください。

A.  私の場合ですが、テレビで放送されている健康番組に出てくる簡単な解剖生理に関する説明は、学んだことの復習になることがありました。今ならYouTubeのじゅんしょーさんの動画、アニメの働く細胞なんかも面白いですね。コウノドリ、フラジャイル、ブラックジャックなどなど医療系の漫画もいいかもしれません。分野ごとに充実してると思います。患者さんの体験記等を読んでから、解剖や病態生理を学ぶのもおすすめです。

疾患を学ぶにあたって、やはり解剖生理は一番しっかり押さえるべき学問です。そこを分かってないと理解が深まらないと思います。

じゅんしょーさんのYouTubeチャンネルはこちら

就職や将来への不安、どうしたらいいの?

Q. 就職後、働き続けるために、精神的に健康に働くにはどうしたらいいですか?

A. 医療以外の世界を持つこと、繋がり続けることです。私は趣味でやっていたダンスの世界があったので、そこでの友人達にとても助けられました。病院内では自分の考えや意見について、しっかり受け止めてくれる人と関係性を築くようにしていました。自分の考えや意見に向き合ってくれるかは、仕事ぶりを見てるとある程度分かると思います。そういった人たちとは今でも親しくさせてもらっています。

Q. 看護技術が苦手です。臨床に出たらできるようになりますか?

A. できるようになると思います。やってもやっても覚えられないという事は基本はそんなに無いと思います。どこの科の看護をやるかによっても異なると思いますが、オペ室や救急などのスピーディな看護もあれば、在宅や精神のように長期戦で臨む看護もあります。どれが自分に向いているか、または興味を持てるかをちゃんと見出すことができれば、器用とか不器用とかはそんなに関係ないかなと思います。

Q. 就職したあと、看護のイメージは変わりましたか?

A. 私が1年目で働いたところは高齢者が多く、病棟というよりも老人ホームに近い場所でした。「病院って何かもっと他にやることないの?」と驚きましたね。ただ経験年数を重ねてからは、この時の経験は貴重だったと思い直すようになりました。あと最初に就職した病院は、どの病棟や部署でも人間関係が比較的よかったので、いい意味でかなりギャップがありました。

看護そのものイメージは就職してから「思ったより地味。だけど大事なことをやっている」と思うようになりました。同時に、変に崇高なものとして扱うことには違和感を感じるようにもなりました。看護は面白いですが、縛られたくはないです。

Q. 未来のことにすぐに不安になってしまいます。それを避ける方法はありますか?

A. 未来に対して不安になること自体は悪いことではないと思います。森田療法という精神療法の考え方から引用すれば、ある意味「よりよく生きたい」という欲求からくるものかもしれません。

過去や未来にとらわれ過ぎず、今自分自身が感じていることや直感を大事にして選択・行動すれば、そんなに後悔することはないと思います。たとえ選択を誤っても自分なりに前向きな意味づけができる可能性も高くなります。もちろん後悔することもあるかもしれませんが起こったことはしょうがない」と割り切れるようになることも大切です

まとめ

看護学生として悩むことはたくさんあると思います。ですが、そのように悩んでいるのは一人ではありません。身近な先輩や看護師に話を聞いたり、同じような悩みを持つ看護学生が集まるイベントに参加して悩みを共有してみるのもいいかもしれません。学生としてやるべきことは最低限やりつつ、今をもっと楽しんでみてください。

登壇者プロフィール

シーサーさん

看護学校卒業後、フリーターとなり3年間ダンスに打ち込む。

その後、精神科に9年勤務。一般企業のメディア運営、訪問看護、大学非常勤を勤めながらダンススクールを設立。

現在も大学非常勤講師やダンススクールの経営を行いながら訪問看護事業の立ち上げに携わっている。趣味は畑と狩猟。

Twitter: @seasar_sa1ada

note: https://note.com/seasar/n/nbdb62e460fe0

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