【医大生のその時心が動いた】#1:整形外科
皆様は最近、心を動かされたな, 知ってよかったな, という感動体験はありますか?
この文章は、筆者が実習での感動した体験を自由に綴っていきます。
更新は不定期ですが、どうか温かい目で見守っていてくださると幸いです。
【整形外科】
この日、僕は人生で初めてオペ室に入りました。やっと医者っぽいことができるのだな、とすでに興奮していたのを覚えています。初めてみる光景、初めて嗅ぐ匂い、手術中の緊張感、どこを切り出しても新鮮で、本当に今まで座学を頑張ってきてよかったな、と思いました。 …と前置きが長くなってしまいましたが、ボチボチ語っていきます。
-ハサミの持ち方-
どうやら手術ではハサミの持ち方一つにもトリビアがあるらしい。実際に文章にするので知らない人は想像で一緒にやってみましょう。まず、親指と薬指(これが大事!!)を輪に通し、次に中指で薬指が通っている輪を外側から支え、最後に人差し指はハサミの支点を支えます。これだけでだいぶ違和感があるがグラついてはいけないので医者はこう持つらしい。ふむふむ。そして切り方であるが、根元(ハサミの支点の近く)で切断しようとするとハサミの先端が臓器を傷つける可能性があるので、先端でチョコチョコ切るらしい。なるほどね。そして、ハサミの向きにも注目したい。大体の手術で用いるハサミは刃が湾曲しているのだが、湾曲は手の曲がりに沿って持つらしい。つまり、まるで人間の手が延長したかのように持つと、刃の先端が手の先端から出てくるので切るときに分かりやすいんだって!ほへー、初めて知ったよ。締めは、切るときに逆手にすること。つまり逆手(手のひらが上)になることでハサミの先端も上に向くから臓器を傷つけないように何かを切断できるんだって。ハサミについて感動したことを語ってみたけど、ハサミといってもなかなか侮れないし、僕は面白いなあ、と一人で感動していました(笑)
いまいちイメージがつかない人はここ↓を見てね!https://www.monotaro.com/g/00353957/
-縫合糸の切り方-
ハサミの次は切り方かよ、と思う方、いると思います。そうです、切り方にも感動しました(笑)
手術で用いる縫合のやり方はいくつかありますが、皮内縫合(皮膚の中の真皮を縫うので表皮には糸を出したくない)と抜糸縫合(後で抜糸するので少し表皮から糸を出したい)の際の違いについて語っていきます。皮内縫合の際に切る場所は結び目から1mmです、と言っても手は震えるし、1mmなんて無理じゃね?と思う人もいると思います。が、できるんです。まず逆手でハサミを持ってハサミの先端を結び目まで持っていきます。そしたら結び目で先端が止まります。最後にハサミを自分のほうに傾けて切ります(ここポイント)。そうすることで1mm糸を残して切断することができます。これを知ったとき、合理的すぎて脳汁出ました。一方、抜糸縫合の際に切る場所は隣の縫合糸の切り残しに当たらない長さです。要するに縫合間隔が狭いほど短く切り、間隔が広いほど適当に切っても良いことになります。これは誤って糸が絡まったりするのを防止する意味があります。へーと思いました。
まとめ
ざっと2つほど感動したことを書きましたが、いかがだったでしょうか。コメントもらえると嬉しいです‼︎ 自分はおいしいお店とか訪れたところを共有したがる癖があるので、感動したことも共有しちゃおうということで記事にしてみました。文字数も1000文字ちょっとなので文章としては少なめですが、暇な時の読み物にでもなれば幸いです。好評でしたら随時更新していきます。自分も感動したことがあるよ、と言う方がいれば、記事にしていただくなり、コメントに書いていただくなりしていただけると仲間ができたみたいで嬉しいです!!
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