【マッチング対策】医学部5年生に聞いた!病院見学のポイントとは?

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みなさんこんにちは!この記事では2021年度の初期研修マッチングを控える医学部5年生と、これから初期研修先を検討し始める医学部4年生を読者に想定し、病院見学を最大限有効なものにする方法をご紹介したいと思います。筆者が実際に病院見学に行った際に感じたことや、研修医の先生方や同級生と話した内容を詰め込んだので、役立ててもらえたら嬉しいです。(文:順天堂大学医学部医学科5年 吉富櫻嘉)

1.病院見学前の下準備

基本中の基本!公開されている情報は把握しておく

救急体制や選択期間、寮の有無などネットに載っている情報は知っておくと良いでしょう。情報収集の際に役立つサイトはこちらから↓

臨床研修担当や各科の責任者などを把握しておく

病院見学させてもらう診療科は興味のある科やその病院が強みとする科、特になければメジャー科(循環器、消化器、呼吸器あたり)で基本的に良いと思います。病院によっては臨床研修担当の先生がどの診療科なのか、ホームページを見るだけで分かるところもあるので、本命の病院についてはこの視点を持って診療科選びをするのもおすすめです。そして当日お会いできたらしっかりと挨拶しておきましょう。

なぜその病院に見学に行くのか

その病院に心惹かれた理由をそれぞれ言語化しておくと、事前に抱くイメージと実際の病院の様子がどれほど乖離しているのかがわかりやすくなります。
例)心惹かれた理由:研修医の人数がこじんまりとしていてアットホームな雰囲気の中で働ける/実際:研修医が少ないと研修医室で話せる人が少ない

2.病院見学で見るべき・聞くべきこと

病院自体について

・その病院の“ネガキャン”
病院見学では多くの場合、初期研修医につかせてもらって色々話を聞くことができます。その際、病院の魅力についてだけではなく、実際に働いてから感じた不満についても聞いてみましょう。研修医室が独立して存在する病院なら、部屋にいる複数の研修医から聞けるとベストです。

・初期研修プログラムの特徴
ローテートの内容は病院によって十人十色なので、「外科コースが強い」という風に、プログラムの特徴を軸に初期研修病院を選ぶ人も多いのではないでしょうか。また、希望科が現時点で決まっていない人も「内科のローテ期間は1ヶ月なのか、2ヶ月連続なのか」「マイナー科はどれほど回れるのか」「自由選択はどれほどの期間あるのか、希望がどれほど通るのか」といった点について聞いてみると良いでしょう。

・後期以降に関して
後期以降のことについても、例えば何割くらいの研修医が残るのか、など気になることがあれば質問してみましょう。大都市の病院を中心にシーリング制度により専門医を取得できる市中病院が減少してきているので、後期も同じ病院に残りたい場合は先を見据えた初期研修病院選びをしなくてはなりません。

業務内容について

・研修医の裁量権と救急外来
裁量権とは「どれだけ自分でやらせてもらえるか」のことで、一般的には市中病院の方が大学病院より裁量権が大きいと言われますが、市中病院の中でも幅があるので研修医に聞くのが手っ取り早いです。この裁量権が大きな意味を持つのが救急外来で、勤務体制(初期2年目や専門医の人数・ウォークイン対応の仕方)や指導医によるサポートの程度(1年目ファーストタッチなのか、あるいは上の先生がまず診てくれるのか)などが関連してくるので、「自分がどのような初期研修を送りたいのか」と結びつけて考えておく必要があります。

・当直と直明け
基本情報はネットで調べれば分かるので、研修医にはよりリアルな話を聞いてみましょう。上述の救急対応について聞くほか、「当直中どれくらい寝られるのか」や「翌日は何時に帰れるのか」も気になるところです。特に当直明けの勤務体制は非常に大事で、働き方改革の普及に伴い研修医をお昼頃に帰宅させる病院が主流のようです。ただし、外科や忙しい内科についてはそのまま夜まで勤務するところもあるようです。

マッチングについて

・マッチング試験
実際に研修医をみると、その病院がどのような人を採用したいのかなんとなく分かると思います。できたら、サポートしてくれた研修医に面接ではどんな質問をされたのか?どのようにアピールしたか?を聞くと良いと思います。また、病院見学に来た学生には過去問を渡してくれる病院も多いので、その場合は帰り際にいただきましょう。

その他

給料/有給/寮の有無と入居必須かどうか/家賃補助の額/研修医が他に見学した病院

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