「指摘と改善策はセット」ーメドキャリメンバーが語る良いマネジメントのためにできることー

働き方

メドキャリでは毎月1回「ペアミーティング」と称し、決められたテーマに沿って二人一組で対談する場を設けています。2020年10月のテーマは、「ありがとうとごめんなさい」「注意と怒る」について。メドキャリメンバーでもあり、ジャパンハート部学生代表も務める渡邊(国際医療福祉大学医学科3年)と、筑波大学体育専門学群を卒業し、現在社会人2年目の伊藤の対談内容をお送りします。
(文章:伊藤春花)

感謝できる人は謙虚な人

 

「してもらって当たり前」という感覚を持っている人は、感謝の気持ちが薄いように思えるよね。

 

その通りで、感謝の気持ちと、謙虚さは比例していると思う。自分の場合、浪人期がきっかけで感謝の気持ちを持てるようになった。
浪人期は勉強漬けで本当に苦しい毎日だったけど、塾の先生や親をはじめとした周りの人の支えがあったからこそ乗り越えられた。その時周りの人へのありがたみを痛感してからは、人だけじゃなく、自分を支えてくれる全ての環境に感謝の気持ちを持てるようになったかな。

浪人というきっかけがあって感謝の気持ちを持てるようになったんだね。私も、高校時代の陸上部の経験が大きい。試合会場まで先生に車で送迎してもらうのが通例だったんだけど、ある時「送ってくれるのは当たり前じゃないんだよ」と先生に厳しく注意されて。
心のどこかで「試合で頑張るのは選手だから、当然だ」という傲慢さがあったことをすごく恥ずかしく思ったし、反省した。それ以来、何かをしてもらえることは当たり前じゃなくて、相手の善意で成り立っていると意識するようになったよ。

確かに、辛い経験が無ければ、当たり前に対して感謝が薄れてしまうと思う。自分は「痛みこそ人生に華を添える。」っていう言葉が好きで。痛みや悲しみって決して良いものではないけれど、それがあるからちょっとしたことに幸せを感じられるんじゃないかな。

他責にする人、自責にする人

次に「怒ることと注意すること」についてだけど、私は何かを指摘すべき時に、感情に任せて怒るのではなくて、改善点を論理的に注意できる人でありたいと思ってる。

そうだね、それに加えて指摘された側としては、他責にする人と自責にする人がいると思う。

成長のためには、指摘された点について言い訳せずに、自分の中に改善点を探せるようなマインドが必要だよね。

全て自責にしていると精神を病んでしまうこともあるから、同時にストレスマネジメントも大事なんじゃないかな。あと自分は、怒るときは解決策もセットで伝えるようにしている。

批判と解決策はセットで

確かに、至らない点だけ指摘されると、それがどんなに正論でも気持ちのやり場がなくなるよね。指摘に付け加えて、「こうすればもっと良かったんじゃない?」って改善点もセットにすると、受け入れやすくもなる。

そうだね。批判は誰でもできるけど、相手の事情によっては何かと板挟みの状態で、解決できないこともあると思う。だからこそ、批判するならば、解決策を示す責任を持つべきっていうのが持論かな。

個人的な悩みなんだけど、指摘することが大事とは思いつつも、「嫌な気持ちにさせたらどうしよう」と考えすぎて指摘できないこともあるんだよね。

自分は、時間に限りもあるし、本気で向き合える人と付き合うようにしている。なので、嫌われてもいいからそれでも言うべき時は言う、という関係性が作れてるかな。それに大学生にもなると怒ってくれる人はなかなかいないので、指摘してくれる人は貴重だなと思って受け止めるようにしてるよ。

なるほどね。相手のことを思うからこそ、言いたいことは腹を割って入って、互いに成長し合える関係が作れるといいよね。

1時間に及ぶ対談の中でお互いの価値観を話し合ったことで、違う価値観への気づきが得られました。メドキャリでは団体運営をする中で、お互いに感謝をしたり謝ったり、指摘し合うことが欠かせません。謙虚でいること、そして指摘の際には解決策も付け加えることを意識して、団体のマネジメントに役立てたいですね。また改めて、正解がない問題について真剣に話し合えるこの関係性は、本当に貴重なものだと感じました。
メドキャリでは毎月異なるテーマでメンバー全員が対談を行なっています。来月の記事もお楽しみにお待ちください。

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