「ビジョンの周りに仲間が集まる」メドキャリメンバーが語るリーダーシップ論
メドキャリでは「ペアミーティング」と称し、決められたテーマに沿って毎月1回二人一組で対談する場を設けています。2020年11月のテーマは、「自分がメドキャリ代表だったらどうするか」。筑波大学看護学類2年の陳と、筑波大学体育専門学群を卒業し、現在社会人2年目の伊藤の対談内容をお送りします。
医学部と他学部の溝を埋めるには
まずはメドキャリの課題と、その課題を自分が代表ならどのように解決するのか話し合いました。
メドキャリ内では、医学生向けのイベントに看護学生が参加することはあっても、看護学生向けのイベントに医学部生が参加することは滅多にないのではないかと思います。
ですが、臨床に出た際に互いを良く知っていることが、働きやすさにも繋がるのではないでしょうか。
今は、医学部のメンバーは医学部生のキャリアのために、看護学部のメンバーは看護学部生のためにイベントを企画することが多いですが、垣根を超えたイベントも必要ですね。
私は純粋に医学の世界に興味があり、Twitterで話題の医師が登壇する医学部生向けのイベントに参加したことがあります。産業医をはじめ、臨床医以外のキャリアの選択肢が理解できたことはもちろん、大学では学ぶことができない医学の世界を知ることができ、参加して本当によかったと思っています。
将来臨床現場で共に働くからこそ、学生のうちから異なる医療職同士がよく理解しあえる場をつくりたいですね。
属人化したスキルを標準化する
今のメドキャリは、企画書の作成や議事録の作成、記事の執筆など、自分が今持っているスキルの中でアウトプットを出すことが中心です。
ですが今後、組織の拡大や、メンバーのさらなる成長のためには、ビジネス場面でも通じるスキルや、社会に出てから役立つ教養や専門的な知識などをインプットできる場を増やすことが大切になってきます。
確かに、ありあわせのスキルや知識で仕事にあたってしまうことも良くあると思います。
なので、各自が持っているスキルや知識を、自分以外の誰かも使えるように型化していくことが大事なのではないでしょうか。「●●さんしかできない」という仕事が多いほど、特定の人に負担が集中して組織拡大の障害になります。
ITスキルに特化したメンバーがいたり、文章が上手いメンバーがいたり、デザインができるメンバーがいたりと、メドキャリメンバー全員が光る何かを持っているので、それをシェアし合う文化を作りたいですね。
鳥の目を持つ
次に、「代表の役割とは何か」について話し合いました。
団体では、必ず小さな問題がいくつも発生します。例えば私は吹奏楽部でパートリーダを経験したことがありますが、パート内の人間関係や、技術力の差など、多くの問題が発生して大変でした。技術力の差を埋めるため、初心者のメンバーに付きっきりで指導をしたこともありますが、そうすると他の場所で別の問題が起こったりして。
なので、代表はいくつもの問題を俯瞰して捉え、対処していくことが大事なのではないでしょうか。
代表が一つの問題に付きっきりで対処していると、「こっちでも問題起こっているのに!」と不満を呼ぶ原因にもなりそうですよね。問題のボトルネックの解決が必要ですね。
ビジョンを語って道をつくる
私は、代表の仕事はビジョンを明確に語ることだと思います。今後組織をどうしていきたいのか、何を目指して団体を組織しているのか語ることで、その想いに共感した人が自然と周りに集まってくるからです。
今の代表の碩人さんは、団体の方向性も明確に示してくれるし、それでいて現場のこともよく見ているし、団体のことをしっかり考えていてすごいと思います。
その通りですね。ただビジョンを語るのではなく、理念など一本団体の軸を通したら、あとは現場や社会の変化に合わせて短いサイクルで団体の目標や制度を微調整することが大事だと思います。
例えば上半期はイベント件数を目標に定めたとしたら、下半期はその上でイベント満足度の向上を目標に定めるなど、状況に応じて方向性を示すことで、メンバーも意識するポイントが明確になると思います。
自分が代表になったことを想定し、視座を上げて話し合ったことで、団体の課題や解決策を自分ごととして捉える当事者意識が強くなりました。仕事について考えるときは、先輩だったらどうするか、代表だったらどうするか、と視点を上げて考えることで、自分の殻が破れそうですね。
メドキャリでは毎月異なるテーマでメンバー全員が対談を行なっています。来月の記事もお楽しみにお待ちください。
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