他大の国試勉強方法を覗き見!勉強開始時期や、参考書は?

働き方

他大の学生の国試に向けた勉強方法や、他大の学生が先生から教わった大切なことをシェアしたいという思いから、11月4日(水)に「他大の勉強を覗こう!」というイベントが開催されました。参加者は事前に下記のフォーマットをダウンロードし、情報を記入。フォーマットを元に発表と質疑応答を行いました。

国試の勉強はマッチング前後に開始

まずは6年生が国試の勉強を始めるタイミングについて議論がなされました。

京都府立医科大学6年生の夏前(マッチング前)
東京医科歯科大学8月中旬(マッチング終了次第)
筑波大学・マッチングの対策が必要な人は早めから勉強している
・卒業試験対策として始めるイメージ
東邦大学6年生7月

勉強の進め方は、1周目をじっくりやってから2周目以降をスピーディーにという意見が挙がりました。

大学による国試の勉強サポート

次に、大学による国試の勉強のサポート体制について情報を共有しました。大学によってサポート体制に差があることが分かりました。

京都府立医科大学・大学からは特になし
・診療科によるが、実習中に国試の解き方のレクチャー有
東京医科歯科大学・大学からは特になし
・自学自習が中心
筑波大学・5年生の11月に総合試験、6年生の卒業試験
・卒業試験時の講義・勉強部屋の用意(6人程度収容可)
東邦大学・数人1グループの勉強部屋有
・MECの面談
・予備校の模試・合宿

映像授業各社について

国試勉強のための映像授業各社について、6年生が使用している大体の割合と、自分が主に使用する映像授業およびその良い点を議論しました。
Q-Assistの使用割合が若干高い印象を受けました。

京都府立医科大学・Q-Assist 6割 medu4 6割 MEC 4割
・主に使用するのはQ-Assist(時間も内容も細かく区切られているため)
東京医科歯科大学・Q-Assist 8割 medu4 2割
・主に使用するのはQ-Assist(安くわかりやすいため。資料の体裁が病見え等他の有名な資料と似ているため)
筑波大学・Q-Assist 4割 medu4 3割 MEC1割 TECOM1割 QBのみ1割
・主に使用するのはQ-Assist(安く、清澤先生が低レベル層にもわかりやすく教えてくださるため)
東邦大学・Q-Assist 6.5割・medu4 2割・MEC 1.5割
・主に使用するのはmedu4(合格するために必要な最低限を過不足なく触れているため。また予想問題がかなり当たるため)

またQ-Assistを見るタイミングについて、実習にて診療科を回る前に予習的に使用すると効率が良いという意見も出ました。
また、その他の参考書としては「病気がみえる」「標準〇〇学」をプラスの教科書として用い、より深い勉強をする場合は「朝倉内科学」や「ハリソン内科学」を使っている学生もいるとのことでした。さらに大学の各科からの参考図書を図書館で借りることもあるそうです。
また小児科や整形外科や耳鼻科などのマイナー科目を勉強するときには、「ステップ内科学」や「レビューブック」を使用している人もいるということです。

大学の先生から「学生のうちに知っておいてほしい」と言われていること

次に、大学の先生から「学生のうちに知っておくべき」と共有されていることについて議論しました。勉強が全てではなく、あくまでも臨床の現場で活躍できるようになってほしいというメッセージが多いようでした。

京都府立医科大学・臨床現場ではアウトプットが大切で、思考過程も含めて共有する必要がある
・ガイドラインがないところで実力が試される
・答えを選ぶだけで終わらず、国試の問題文をよく読む
東京医科歯科大学・医療倫理、病棟でのふるまい方
・コメディカルとの関係の形成
筑波大学・国試は国試、臨床は臨床
・研修医になったら実力を発揮できるか
例:モノポーラの時の対極板貼る位置など
東邦大学参加者が4年生で今のところなし

ポリクリの拘束時間

最後に、ポリクリの拘束時間について議論しました。診療科によって差が大きいため、事前に先輩から情報を得て、どの診療科にどのくらい時間がかかるのか調べておくと良いのではないでしょうか。

京都府立医科大学・短い診療科:では4時間
・長い診療科では8時間(9〜17時)※タスクが多いと10時間
東京医科歯科大学・短い診療科では1時間
・長い診療科では10時間
筑波大学・短い診療科(眼科) 9:00-16:00※自由時間多
・長い診療科(心臓外科で)6:30-18:00
※手術以外はフリー
※形成外科では8:15-18:00(21:00)
東邦大学・短い診療科では40分
・長い診療科では6〜7時間(4年時点)

その他にも、マッチングで留学経験が重視されるかということについても議論がなされました。将来を見通してUSMLEを受けたり留学経験を積んだりしている学生は、アカデミックな病院ほどその意欲を買ってもらえるのではないかという意見がありました。
また、病院によって評価ポイントは様々で、学生時代に力を入れたエピソードを加点する病院もあれば、面接・小論文・CBTの成績で評価を行う病院もあるそうなので、事前のリサーチが大事と言えます。

他の大学の学生を情報交換をすることで、マッチングに役立つ知識が得られたり、ライバルの動向が確認できたり、効率的な勉強方法がシェアできたりと、学びの多いイベントとなりました。
他の大学の情報を知りたいという方や、メドキャリの運営に興味があるという方は、お気軽にTwitterのDMよりご連絡ください。

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