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看護学生が考える!なんで国際看護学って勉強しないといけないの?

国際社会、グローバル化、グローバリゼーションという言葉を日々耳にする世の中で、私たち看護学生も国際看護学を必修科目として勉強しています。しかし、国際看護というと、国境なき医師団や国際的なボランティアなど、国内で働く中では関係がないように思えます。そんな国際看護学を看護学生全員がどうして学ばないといけないのか、現役看護学生が考えます。
文:小﨑詩奈

「授業はこなすもの?」ー看護学生の現状

改めて、「なぜ国際看護について学ぶのか」と問われたとき、私はぱっと答えが浮かんできませんでした。なぜなら、今実際この「国際看護学」を勉強しているのは、学部の必修科目であり卒業に必要であるからという理由だからです。そのため、「グローバルヘルス」「国際看護」と言われても、あまりピンとこないのが現状です。このようにそれぞれの科目をなぜ学ぶのかを理解せず授業をタスクとしてこなす学生は少なくないでしょう。
しかし、まさに今新型コロナウイルス感染症により世界の多くの人々が苦しんでいて、私は今まで以上に世界の人々の健康というものが他人事ではないことをひしひしと感じています。
このような状態を前提で「なぜ国際看護について学ぶのか」考えていきます。

そもそも国際看護ってなに?

国際看護学といいますが、そもそも国際看護とはどのようなものなんでしょうか。聖路加国際大学ホームページによると、

国際看護とは、世界の人々のよりよい健康維持・改善のために、グローバルヘルスの課題を学び、看護職者として、科学的根拠に基づく研究や活動を行います。

と述べられています。世界の人々の健康のために、諸外国の課題を学んで、看護を行っていくこと。しかし、この文章を読んでも、あまりピンとこない自分がいました。このような感じ方をしていて、国際看護学を私は学んでいいのかと考える一方で、この学問がたくさんの人を救い、必要とされている理由を知りたくなりました。

国際化に伴い、国際看護はますます重要に

そんな中、看護職になぜ国際的視点が必要なのかという対談記事を見つけました。その記事の中で、印象に残った部分を以下に挙げます。

私は,看護職が日本で質の高い看護を行うには国際的な感覚が不可欠だと考えています。なぜなら,看護の対象は「人間」であるからです。
ICN(国際看護師協会)の倫理綱領の前文には「(前略)看護ケアは,年齢,皮膚の色,信条,文化,障害や疾病,ジェンダー,性的指向,国籍,政治,人種,社会的地位を尊重する」と書かれています。看護倫理を守るという観点からも,私たちは日本で暮らすすべての人に対する看護を,常日ごろから念頭に置いていなければいけないのではないでしょうか。しかし実際には,「看護の対象は日本人(だけ)」というイメージがいつの間にか刷り込まれているような気がするのです。

私たちは今「すべての人」に対する看護を学んでいる。しかし、私たちは「日本人」たけに対する看護というイメージを持ってしまっている。この文章を読んで、私は自分がなぜ国際看護を学ぶことにピンと来ていなかったかが分かりました。「国際看護」と聞くと、世界に出て看護職に従事しようとする学生を対象とするイメージがありました。しかし、日本で看護師になるか日本を出て看護師になるかは全く持って関係なかったのです。そして国際化が進むこの国で看護をするのならば、日本人だけに対する看護だけではなく、諸外国の人々の看護も当たり前のように行わなければいけません。そうしたときに、外国人の患者さんと日本人の患者さんで平等に看護を提供できないという事態が起きてはならないからこそ、私たちは国際看護を学ばなければなりません。

まとめ

グローバル化が進み、日本国内でも外国人の患者さんをケアする状況がレアではなくなりました。つい最近大手前大学が日本初の国際看護学部を新設するなど国際看護の重要性はますます大きくなっています。そうした中で私は国際看護をなぜ学ぶかという問いに対し、国際看護を私自身が将来、看護師としてすべての人に対し同等の看護を提供するために学びたいと考えています。
しかし、これから国際看護学を学ぶにあたって国際看護がどのようなものであるか、より理解を深めていくことでまた新たな発見が生まれるでしょう。
そのため、授業を受けながら常に国際看護と自分を身近に考え、新たな「国際看護を学ぶ理由」を探求していきたいです。

参考文献

1)『国際看護 国際社会の中で看護の力を発揮するために』(森淑江/山田智惠里/正木治恵,南江堂,2019年4月)
2)医学書院/週刊医学界新聞
https://www.igaku-shoin.co.jp/paperDetail.do?id=PA02917_01
3)聖路加国際大学ホームページ
http://university.luke.ac.jp/faculty_and_research/international.html

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