勉強漬けの毎日から、勉強以外に打ち込む何かを探して—金理志(東邦大学医学部4年)

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東邦大学医学部4年の金理志(こんさとし)さんにお話を伺いました。4年生の7月にメドキャリに入るまで、空き時間は全て勉強に費やしていたという金さん。現在はメドキャリで、医師を招いたトークイベントを主催したり、医学生コミュニティをつくったりという活動を勉強と並行して行なっています。金さんがメドキャリに入った理由や、成長できたポイントを伺いました。

勉強以外に頑張ったことをつくりたい

将来は比較的人気のある病院に行きたいと思っていたこともあり、3年生の終わりにあるCBTで良い点数を取ろうと、これまで勉強一本の生活を送ってきました。
勉強の甲斐あって良い点数が取れたのですが、その後「人気病院に集まる学生は、もちろん勉強もできるし、勉強以外にも打ち込んでいることがあるだろうな」と気が付いたんです。

もちろん勉強以外にも部活動や基礎研究にも励んできました。
しかし部活動では、慣例にのっとり3年生は全員幹部となるので、自分が特別に立候補して幹部の仕事をしたというわけではありません。また生理学講座での基礎研究も行なっていましたが、他の大学でも基礎研究は当たり前のように行われています。なので部活動と基礎研究のエピソードも、差別化要素にはならないだろうと思いました。

自分だけの付加価値をつくりたい、そう考えていたとき、メドキャリが開催する「湘南鎌倉病院で働く初期研修医の本音トーク」イベントの情報にたどり着きました。
イベントの中でメドキャリが新メンバーを募集していることを知り、医療人の自分らしさを探求するというミッションに惹かれて応募したのです。

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(写真:中央が金)

現在は医学生コミュニティづくりに奮闘中

メドキャリでは、サブコミュニティ局、広報局に所属しています。また、医師の方をお呼びしてキャリアに関するご講演をいただく企画も運営しています。
サブコミュニティ局では、他大の学生と気軽に交流できるプラットフォームをつくっている最中です。コミュニティを盛り上げるため、自身の興味を生かして「他大の勉強を覗こう」というイベントを開催しました。

また医師の方をお呼びする講演会では、オンラインでも場が盛り上がるよう、参加者から事前に質問を募って当日先生にQ&A形式でお答えいただいたり、講義形式でなく司会と先生とのパネルディスカッション形式を取り入れたりといった工夫も凝らしてきました。

メンバーの良いところを盗める環境

メドキャリに入って良かったと思うポイントが5つあります。

1.メンバーの良いところを真似できるようになった

メドキャリで一緒に仕事をするメンバーは、心から尊敬できる人ばかりです。
例えば横田さんは色々な資料の管理や議事録の作成など、細々とした仕事を漏れなくこなしていて、本当にすごいと思います。また小崎さんは2年生ながらNurse Career Palletsをリードして作り上げていますし、イベントでもメンバーに迅速な指示出しをしており心から尊敬しています。
そのようなメンバーの良いところを吸収できる環境にいられるというのは、素晴らしいことだと思っています。

2.勉強の仕方に変化があった

木田さんのように知識が豊富な先輩に出会えたことで、勉強の方針を見直すこともできました。
自分はUSMLE STEP1を4年生のうちに取得しようと思っていましたが、木田さんにアドバイスをいただき、4年生の2月に行われる総合試験(日本の国家試験5年分から400問が出題される)の対策を兼ねて、4年生のうちに日本の国試の勉強を終了させ、5年生になってからUSMLE STEP1を取得しようと計画を見直しました。3年生までの間でCBTの勉強をしてきましたが、CBTでは病気の知識は身につく一方、治療方法に関する知識は十分に身につきません。
なので日本の国試の勉強をおろそかにせず十分に対策をした上で、USMLE STEP1も取得するという道筋を先輩と一緒に立てられたことは、本当に良かったと思います。

3.時間の使い方が工夫できるようになった

これまでは講義や実習以外の時間は全て勉強に費やしていましたが、メドキャリの仕事や自分の自由時間を確保するためにも、時間の管理を工夫するようになりました。具体的には、予定とそれに合わせてTODOをメモ帳に可視化し、PCのデスクトップで管理しています。

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(写真:デスクトップのスクリーンショット)

4.ITツールに詳しくなった

DriveやSlackはほとんど触れたことがなかったのですが、メドキャリではこれらは必需品です。今では他のサークルでもメンバーにDriveやSlackの使い方をアドバイスできるようにもなり、ITスキルが身についたと思います。

5.ビジネスマナーが身についた

メドキャリには医学以外の世界に目が向いている学生や、医学部以外の学生、また一般の社会人のかたも所属しています。そのようなメンバーから、一般社会の常識やビジネスマナーを学べたことは大きいです。例えばメールの書き方は、これまで「●●先生 お疲れ様です。」のように書き出していましたが、「お世話になります。」など定型文を覚えることができました。また名刺の渡し方・扱い方など、社会に出てからも通じる知識を覚えることができました。

将来は留学を見据えて

個人的には、USMLEを取得し、先進的な医療を実践している国に留学したいです。日本で専門医を取得しから渡航したいので、30代半ばくらいでしょうか。
またメドキャリでは、現在立ち上げている医学生コミュニティ「メドカフェ」をさらに発展させたいと思っています。さらに、春から取り組むメドピア株式会社様との新たな案件も軌道に乗せていきたいですね。

金さんが尊敬するメンバーの一人である木田さんのインタビュー記事はこちら

金さんが企画したイベント「他大の勉強を覗こう!」レポートはこちら

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